転職が多い業界としてまず挙げられるのは看護師です。
看護師は国家資格であり、誰でも無条件でできる仕事ではありません。また、看護師は全体的に不足気味だともいわれています。そのため現在の職場を離れても次の職場を見つけやすく、転職に踏み切る人が多い傾向にあります。
人手が少なく看護師一人ひとりの業務負担が多い職場、人間関係が複雑な職場などもあり、より働きやすい職場を求めて転職を決断する看護師がよく見られます。
そのほか、IT業界も転職が多い業界です。特にエンジニアの転職は珍しくありません。
IT業界は慢性的な人手不足が言われており、常に多くの求人が出されています。基本的なスキルが備わっていれば、それほど目立った実績がなくても転職は可能です。
どこの企業でもエンジニアの業務量は多い傾向にありますが、その中でも待遇の良い職場を探し転職を行う人が多く見られます。
また、飲食業界も転職が多めです。飲食業界もまた人手が不足しがちであり、常に求人が溢れている状態です。
なお、どの職場も業務内容が似通っていることから、経験があれば転職先でも即戦力として働けます。未経験者への間口が広い一方、経験者を優遇していることも、転職しやすい要因です。
このように転職者が多い業界を見てみると、人手不足によって求人が多く、転職者が転職先を見つけることが難しくないという状態が、転職のハードルを下げているとも考えられます。業務内容に職場ごとの大きな違いがなく、スキルを転職先でも発揮しやすいことも、転職が多い1つの要因でしょう。